スライド1 令和6年1月28日(日) 読書バリアフリーコンソーシアム 児童の学ぶ意欲を育む教材のデジタル化の取組 京都府総合教育センター特別支援教育部プロジェクト研究 通常学級に在籍する読み書きに困難のある 児童生徒のICT活用を含む授業改善研究に参加して 南丹市八木東小学校 教諭橋あゆみ スライド2 話題提起 1.京都府総合教育センター特別支援教育部プロジェクト研究に参加して 2.校内支援体制の改善 3.児童のアセスメント 4.教材のデジタル化 5.今後の広がりと可能性について スライド3 1.京都府総合教育センター特別支援教育部プロジェクト研究に参加して 京都府総合教育センターホームページ 特別支援教育部 「研究・教育コンテンツ」 スライド4 1.プロジェクト研究に参加して 平成28年度(1年次)合理的配慮の提供の推進を目指して 平成29年度(2年次)合理的配慮の提供と通級指導教室における実践の在り方について 平成30年度(3年次)読み書きに困難のある児童生徒へのICT活用による学習支援 平成31年度(4年次)文部科学省研究指定 読み書きに困難のある児童生徒へのICT機器等を活用した学習指導・支援の研究 令和2年度(5年次)読み書きに困難のある児童生徒へのICT機器活用の普及 令和3・4年度(6・7年次)通常の学級に在籍する読み書きに困難のある児童生徒のICTを活用した学びの研究 令和5年度(8年次)通常の学級に在籍する読み書きに困難のある児童生徒のICT活用を含む授業改善研究←本校が参加 京都府総合教育センター 特別支援教育部 「研究・教育コンテンツ」 参考資料:京都府総合教育センター特別支援教育部 スライド5 府内における支援体制構築に向けた研究実践 児童生徒(保護者) ↑↓ 「個別最適な学び」の提案と試行錯誤 ・教科書。書籍を読む ・宿題・予習・復習をする ・ノートをとる、作文を書く ・ドリルや調べ学習を行う ・テストを受ける ↑↓ 学校 担任 通級担当 特別支援教育コーディネター…管理職 校内委員会 ↑後方支援 センター的機能コーディネーター 連携・協力 総合教育センター担当者 ・合理的配慮やアドボケイト(学ぶ権利の擁護)という考え方の助言 ・機器/ネット環境整備の知識 ・他地域/学校での事例共有 ・管理職への説明支援 ・アセスメントの実施・支援 ・指導法・工夫についての助言 ・移行支援 令和3年度 令和4年度 参考資料:令和3年度通常の学級に在籍する読み書きに困難のある児童生徒のICTを活用した学びの研究冊子P8 令和4年度通常の学級に在籍する読み書きに困難のある児童生徒のICTを活用した学びの研究冊子P7 スライド6 1.プロジェクト研究に参加して八木東小学校で取り組んだこと @児童のアセスメント A校内支援体制の改善やICTの活用も含めた授業改善 B教材のデジタル化 ・著作権第37条第3項 ・学校図書館×総合センター ×京都教育大学学びサポート室 スライド7 2.校内支援体制の改善 読み書きに困難を抱える児童に対する教職員の理解の難しさや温度差 ↓ 「大丈夫ではない。」という保護者の訴え ↓ 通常学級に在籍しながら6年間支援を継続していくための体制づくり スライド8 3.児童のアセスメント ・知的な遅れがない児童のアセスメント 標準化された心理アセスメント→他機関との連携 ・一斉指導と個別指導での実態把握 ↓ ・本人の能力を活かして指導方法を考える ・本人のセルフアドボガシーを育てる スライド9 4.教材のデジタル化 ・教材作成の負担を軽減 ・大学ボランティアの活用 ・著作権法第37条第3項 ・学習意欲を高めるテストのデジタル化 *自分に合った学び方を、 児童生徒本人が選択できる環境を整える 「テキスト化」と「音声化」したテストの実施 タブレットで問題文の読み上げを聞き、テスト用紙に書き込む。(読みの困難さがある児童) ↓疲労感の減少 学習への自信・学びの意欲の向上 問題を解くという学習の本質に力を注ぐ 「好循環を生み出す」 参考資料 令和4年度通常の学級に在籍する読み書きに困難のある児童生徒のICTを活用した学びの研究冊子P9 スライド10 4.教材のデジタル化 読みに困難さを抱える児童 ↓ 八木東小学校図書室 @教材をpdfに加工 A教材のpdfデータを大学に送付 ↓ 京都教育大学 複製依頼書 複製ボランティア(学びサポート室) ネットワーク上でやりとり Bpdfデータをデジタルテストに加工 Cデジタルテストのpdfデータを送付 ↓ 八木東小学校図書室 D複製したものを学校図書館に登録 図書目録(データ) ↓ 読みに困難さを抱える児童 E教材の利用(タブレット) 京都府総合教育センター バックアップ スライド11 4.教材のデジタル化 図書目録データ(.xls) 図書用バーコード 図書目録(データ) デジタルされた教材 教育支援計画 複製依頼書 スライド12 4.教材のデジタル化 今までよりわかる 楽に学べる 自ら学べる 自信がもてる 自尊感情が高まる スライド13 4.教材のデジタル化 ・教材作成の負担を軽減 ・大学ボランティアの活用 ・著作権法第37条第3項 ・学習意欲を高めるテストのデジタル化 *自分に合った学び方を、 児童生徒本人が選択できる環境を整える 「テキスト化」と「音声化」したテストの実施 タブレットで問題文の読み上げを聞き、テスト用紙に書き込む。(読みの困難さがある児童) ↓疲労感の減少 学習への自信・学びの意欲の向上 問題を解くという学習の本質に力を注ぐ 「好循環を生み出す」 参考資料 令和4年度通常の学級に在籍する読み書きに困難のある児童生徒のICTを活用した学びの研究冊子P9 スライド14 5.今後の広がりと可能性について 八木東小学校→南丹市→京都府 現在取り組んでいることが 広がっていってほしい スライド15 5.今後の広がりと可能性について 参考文献:通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする調査結果 令和4年12月13日 文部科学省初等中等教育局特別支援教育課 知的発達に遅れはないものの学習面又は行動面で 著しい困難を示すとされた児童生徒の割合(小・中学校) 推定値8.8% 学習面で著しい困難を示す児童生徒の割合 推定値6.5% スライド16 最後に ?学びの多様性を知る。 ?「基礎的環境整備」と「合理的配慮」の両方を考えていく。 ?「子どもの声」に耳を傾ける。 →プロジェクトに参加する中で大切にしてきたこと スライド17 児童との合意形成 「読むのは難しいけれど、 聞いたら理解できる。 だから、このやり方でやりたい!」 子どもたちのニーズを汲み取り 個別最適化した学習を考えられる学校に。 スライド18 それぞれの方法で 勉強ができると、学校がもっと楽しい! 以上