スライド1 りんごプロジェクトの活動紹介 1.りんごプロジェクトってなに? 2.具体的な活動について 3.りんごの棚とは? 4.私たちがめざすこと 2024年12月21日(日) 令和6年度学校図書館における読書バリアフリーコンソーシアム公開シンポジウム りんごプロジェクト古市理代 スライド2 プロジェクトの背景 <調査内容>平成29年度から障害者の生涯を通じた学習活動の充実と、それによる共生社会の実現を目標として、実態の把握・分析に基づいた政策の企画・立案につなげていくため、基礎的なデータ収集、学習機会の質的向上に向けた総合的な調査・研究を実施 <参照リンク> 総合教育政策局男女共同参画共生社会学習・安全課障害者学習支援推進室 https://www.mext.go.jp/a_menu/ikusei/gakusyushien/1419306.htm 文部科学省による「障害者の生涯学習」に関する調査から見えてきた課題点 @学びの場やプログラムがない A一緒に学習する友人、仲間がいない B学ぼうとする障害者に対する社会の理解がない 2019年 文部科学省×NPOピープルデザイン研究所 超福祉の学校プロジェクトで偶然出会った仲間たち (目的:障害のある人の生涯学習の場をつくる) スライド3 1993年 スウェーデンで始まった 「りんごの棚」 特別なニーズのある子供たちを公共図書館サービスの対象とするための一手段 世界図書館情報会議(WLIC)2010年 イェーテポリィ スウェーデン国立録音図書館(TPB) ジェニー・ニルソン(Jenny Nilsson) 読書バリアフリー法 (2019年6月施行) 障害の有無に関わらず、全ての人が読書による文字・活字文化の恩恵を受けられるようにするための法律です。 さまざまな障害のある方が、利用しやすい形式で本の内容にアクセスできるようにすることを目指しています。 学びの基礎となる情報を得る力が継続して必要 公共図書館は誰もが無料で利用できる生涯学習の場である。 スライド4 読書に困難のある人のためのいろいろなカタチの本があるのに多くの人が知らない ↓ アクセシブルな図書の体験会で実際にふれてもらおう アクセシブルな図書 ・点字がついた本 ・大活字本 ・LLブック ・マルチメディアデイジー ・布の絵本など 2020年から活動をはじめて これまで図書館、学校、イベント会場、福祉施設など約60か所で体験会や研修会をおこなう 日本国内での活動の広がり(問い合わせは沖縄から北海道まで全国から) スライド5 特別支援学校での体験会 ※事務局注:体験会の様子の写真2枚 スライド6 放課後等デイサービスでの体験会 ※事務局注:体験会の様子の写真2枚 スライド7 図書館での体験会&研修会 ※事務局注:体験会の様子の写真1枚と研修会の様子の写真1枚 スライド8 イベント会場での体験会 ※事務局注:体験会の様子の写真2枚 スライド9 超福祉の学校 りんごプロジェクト シンポジウムの内容 障害の有無にかかわらず、共に学び生きる共生社会の実現を目指すイベント。従来の教育や特別支援教育、障害福祉の枠に収まらない、多種多様な方々がシンポジウムに登壇する 2022年 超福祉の学校プロジェクト最終成果報告会 2022年 読書支援の最先端〜よむことが困難な人のために〜 ※事務局注:リンク先https://peopledesign.or.jp/school/symposium/1056/ 2023年 バリアフリー図書とSDGsが紡ぐシトりんプロジェクトの物語 2024年 スウェーデンと日本の図書館における読書バリアフリーへの取り組み〜りんごの棚から始まる多様性への挑戦〜 スライド10 メディア 書籍 読売新聞 障害者も読める本 普及へ 学校図書館12 No.866 アクセシブルブック 見る本、聞く本、触る本 著 宮田和樹 馬場千枝 萬谷ひとみ THE BIG ISSUE 特集読書バリアフリー フューチャーランナーズ 17の未来 触って聴いて読書の喜びをみんなに だれもが楽しめる世界へ りんごの棚と読書バリアフリー1 自分のあった読み方ってなんだろう? だれもが楽しめる世界へ りんごの棚と読書バリアフリー2 読みやすい本ってなんだろう? スライド11 小学校での体験会 ※事務局注:体験会の様子の写真2枚 スライド12 ある中学校のエピソード ・文字・活字文化推進機構の「読書バリアフリー体験セット」を最大限に活用する バリアフリー図書 普及プロジェクト 読書バリアフリー体験セット 貸し出します! 学校長 読むことへの困難な当事者がいるとは思うが、把握できている子どもばかりではないと思うので、りんごの棚やバリアフリー図書の紹介が良い機会になるようにして欲しい。 特別支援の担当者とうまく連携をして、生徒だけでなく、教員にも知ってもらえるような働きかけにつなげて欲しい。 体験セット(りんごの棚)を置くことは、必ずプラスになるので広くお知らせして継続できるようにしたいですね。 1年生(3クラス)と図書委員会の生徒に「りんごの棚」を紹介。リーディングトラッカーも需要があった。 ↓ 読めてない子の発見と学習支援のきっかけに! スライド13 学校図書館のりんごの棚 ※事務局注:りんごの棚の写真13枚 スライド14 [りんごの棚] @自分に合った読書スタイルを見つける入口 →学習、情報入手手段の獲得 A健常児にとってはさまざまな読書方法を知る機会 →いろいろあって当たり前を体験 B学校司書にとっては読書に困難のある子を発見する場 →他の教員や特別支援コーディネーターとの連携 障害者のためだけの棚ではなく(読書の)多様性にふれる棚 スライド15 りんごプロジェクトの目的 @読書や図書館利用に困難のある人々が、自分の読みやすさを見つけ生涯学習につながるきっかけをつくること (読書に困難のある人の人生の充実へ) A多様なニーズに対応し、公平性や公共性の高い情報拠点としての図書館をもっと増やすこと (図書館をよりインクルーシブな空間へ) スライド16 りんごプロジェクト今後の展望 日本全国の図書館に「りんごの棚」を設置 市民対象の体験会やイベント実施 公共図書館と学校図書館との連携 福祉施設と図書館との連携 スライド17 ご清聴いただき、ありがとうございました よむ、みる、さわる、きく。 いろんなカタチの図書を、誰もが楽しめる日常へ りんごプロジェクト NPO法人ピープルデザイン研究所 以上