【スライド1】 令和7年度 学校図書館等における読書バリアフリーコンソーシアム公開シンポジウム ボランティアとともに進める視覚特別支援学校での読書活動 静岡県立沼津視覚特別支援学校 山本 敬子 【スライド2】 1 はじめに ◆ 静岡県の視覚特別支援学校 沼津視覚特別支援学校(沼津市) 静岡視覚特別支援学校(静岡市) 浜松視覚特別支援学校(浜松市) ・高等部普通科は、浜松視覚特別支援学校に統合 ・沼津と静岡の高等部は、中途視覚障害者のための 保健理療科のみ 【スライド3】 2 本校幼児児童生徒の実態 ◆現在の幼児児童生徒数 ※()内は弱視 幼稚部4名(3名) 小学部9名(8名) 中学部9名(8名) 高等部(保健理療科) 4名(3名) 計26名(22名) 【スライド4】 ◆児童生徒の教科書 ・拡大教科書  ・PDF版拡大図書…慶応義塾大学中野泰志先生 提供 タブレットで利用できる拡大教科書 https://psylab.hc.keio.ac.jp/DLP/   *自作プリント…文字サイズや絵の工夫 音読や読み取りの力をつける (事務局注:QRコードhttps://psylab.hc.keio.ac.jp/DLP/)       【スライド5】 (事務局注:動画紹介) 【スライド6】 ◆自作教材の活用から気づいたこと ・大きめの文字サイズが必要な低学年児童や読みに課題がある児童に対して、読みやすく加工した教材が効果的。 ・段階的にPDF版拡大図書の使用に向けた指導をすることで、スムーズに活用できるようになった。 ・教科学習の中での配慮はできたが、ふだん読む絵本や児童書などへの対応はできていない。 ・近用ルーペや拡大読書器等を使った読みの指導もきちんと行い、上手に活用できるようにする。 【スライド7】 ★読書に関する課題 ・自分で読むことが少なく、親などに読んでもらうことが多い。 ・読書に関心が薄い。 ・読みたい気持ちはあるが読みにくいことであきらめる。 →本を好きな子になってほしい。 読書の楽しさを知り、本を読む習慣をつけてほしい。 《課題》 ・自作で読みやすい本を作ることの限界 →ボランティアにデータ図書の製作を依頼 【スライド8】 3 本校のボランティア対応 ◆校内での位置づけ ・教務・情報図書課に「ボランティア対応」として担当を配置 図書担当と一緒に図書業務 ・図書館司書は不在   ・司書教諭免許保持者は2名 (課内に1名) ・少人数の学校のため、図書業務以外の仕事も兼務 【スライド9】 ◆ボランティア対応の業務 ・ボランティアとの連絡、調整 各グループ代表と、電話またはメールで連絡 近距離の会員などが、直接来校してやり取り ・校内の点訳・拡大等の希望集約、依頼 サンプルや試作の確認 修正箇所や質問事項について検討 ・「ボランティアの集い」の企画、実施 内容の検討、校内との調整 【スライド10】 4 ボランティアとの連携 「アイボランティア 沼津木星会」 会員 約50名 点訳グループ 「かたつむり」 「ひまわり」 音訳グループ 「オカリナ」 拡大グループ 「ささぶね」 「あい」 ・グループごと、月2回例会を実施 ・市立図書館を拠点に活動 ・市の広報や各種の点訳・音訳・拡大を製作 【スライド11】 ★ボランティアの集い(R7.6.27) 目的:ボランティア団体と情報交換を行い、連携を深める。 参加者:木星会 21名(うち「ささぶね」 7名) 内容:学校紹介(VTR含む) 校内参観 小学部児童との交流 意見交換 *終了後に、ささぶねメンバーとデータ図書作成に関する意見交換 【スライド12】 小学部との交流の様子 音楽の学習発表 自己紹介・質問タイム 意見交換 【スライド13】 ◆ボランティアの方々のご意見・ご感想 ・データ図書を使っているVTRを見ることができて様子がわかり、これからもがんばろうと思った。 ・機器を使う姿や勉強する方法の変化を知る機会となった。 ・依頼が少なくなると、学校とのかかわりが薄くなってしまう。 ・学び方が変化していて驚いた。 隔世の感がある。 ・紙の本はもういらないのか? ・以前のようなニーズがないので、新しい活動内容を模索している。 【スライド14】 ◆「ささぶね」グループとの連携 現在のメンバー 13名 パソコン作業全般 3名 パソコン入力 2名 校正 全員 製本勉強中 4名 ・発足から46年目 ・25年ほど前からパソコンで拡大図書を作成 ・4年ほど前から、依頼により絵本を中心としたデータ図書や拡大図書を作成 【スライド15】 @副読本(データ化) ・文章を読みやすく(背景との重なり、小さい文字サイズ等) ・1ページを複数ページに 静岡教育出版社発行「わたしたちの静岡県」より ※静岡教育出版社の許諾を得て掲載 【スライド16】 Aデータ図書 文字をUDデジタル教科書体で大きく表示 UDブラウザで読み込んで使用 【スライド17】 (事務局注:動画紹介) 【スライド18】 (事務局注:動画紹介) 【スライド19】 読書の広がり データ図書の紹介 【スライド20】 ◆「ささぶね」のみなさんからのご意見 ・データ図書の作成にあたっての苦労 使える技術や経験に差 作成に慣れた人員の不足 ・連携にあたって希望すること 『相手が見える』連携を  「この子たちのために」が作る意欲に 子どもたちの反応や使用した感想などの反応が嬉しい 子どもたちの発表の場を見たい 会のイベントや交流会などができるとよい 【スライド21】 5 県内の視覚特別支援学校の取組 浜松視覚特別支援学校 ボランティアグループと連携 浜松市を拠点 5〜6名で活動 点訳、録音図書などの製作グループも複数あり ・年1回、拡大図書の製作をボランティアに依頼 ・ボランティアとの連携は、図書情報課の係として位置づけ ・今年度は、図書委員が昼休みにボランティアの方と対面し、拡大する図書をリクエスト ・今後、完成した拡大図書を図書委員が受け取る予定 【スライド22】 静岡視覚特別支援学校 ボランティアグループ「点訳奉仕の会」と連携  会員数22名  うち現職教員10名   静岡視覚職員5名(校長、副校長含む)   旧静岡視覚職員  5名 ・発足から62年 ・きっかけは、学校に対する点字講習の要望 ・「副会長」は校長 ・「事務局」に副校長 実務は校内教員が担当 【スライド23】 静岡視覚特別支援学校 ・分掌等への位置づけはなし ・例会の実施  月1回 木曜日の午後   場所は静岡視覚内  点訳のまとめ、作業分担等の打ち合わせ ・「静盲まつり」への協力  体験コーナーの実施 ・現在は、点訳のみ  サピエにない本、 小学生新聞の記事 など 【スライド24】 6 おわりに ・ボランティアの方々に支えられて、子どもたちが学びやすい環境を整えることができていることに感謝したい。 ・データ図書は、視機能が異なる児童生徒でも共有して個々に合った読み方をすることができる。 ・教科書以外は、まだまだ環境が整っていない。  高等学校の教科書 問題集 参考書 ドリル 絵本 等    ・子どもたちが読みやすい本を自分で読む経験を多く積めるよう、今後もボランティアの方々との連携を深めたい。 【スライド25】 ご清聴ありがとうございました。 以上