AccessReading

児童生徒のみなさんへ

自分に合った音声教材を使ってみよう!

児童生徒本人のAさん

児童生徒本人のAさん:

おんせいきょうざいってはじめてきいた。なにそれおいしいの?

キリカブック先生

キリカブック先生:

音声教材は食べ物ではありません。

勉強する時に、紙の教科書だと困っていることがある子のための教材です。

児童生徒本人のAさん

児童生徒本人のAさん:

紙の教科書だと困ること? たとえば?

内容が全然分からないとか? 読んでて疲れちゃうとか?

キリカブック先生

キリカブック先生:

そうですね。たとえば、紙の教科書だと、字が小さくて読みづらいことがあります。他にも、手にマヒがあってページをめくることが難しかったり、複雑な形をとらえることが苦手なため、平仮名は読めても漢字が読みにくいということで困っているケースがあります。

キリカブック先生

キリカブック先生:

こうしたさまざまな理由で紙の教科書だと内容を読むことが難しい子どものために、教科書の内容を音声で聞くことができるように工夫しているものが音声教材です。


音声教材について知ろう

音声教材に関するハテナに、まとめてお答えします。

下のリンクをクリックすることで、質問と回答にジャンプできます。


①読むことの困難さって、どうしたらわかるの?

②音声教材はどこで使っていいの?

③音声教材ってどうやって使うの?

④申込はどうしたらいいの?

⑤学校で使ってはいけませんと言われました。

⑥学校で使うのが、ちょっとはずかしいです。

⑦ためしに使ったり、体験はできるの?



①読むことの困難さって、どうしたら分かるの?

読む能力には、例えば印刷された文章の内容を正確に読み取ることや、印刷された文章を素早く読めるといったことがあります。

こうした正確かつ流暢に読むことに困難さがあると、理解が不十分なままに教科書の学習が進んでいってしまったり、テストの問題文を読むことに時間がかかり、理解できていても解答時間に間に合わないといった可能性がでてきてしまいます。

こうした読むことについての能力は、読みに関する検査を受けることで、困難さを知ることができます。K-ABCⅡ、STRAW-R、URAWSSⅡなどが代表的な検査です。

読みに関する検査は、学校や教育センター、病院などで実施されています。

簡単なチェックリストなどもありますので、こうした検査を受けてみたいなという場合は、まず保護者や学校の先生に相談してみましょう。


関連リンク:読みの困難さを知ろう



②音声教材はどこで使っていいの?

家庭や学校で使用できます。教科書の予習復習を塾で使用している場合は、もちろん塾でも使って大丈夫です。

ただし、音声教材は、利用申請した児童生徒本人が使用できるものなので、他の人に音声教材のデータを勝手に譲ったりなどはしないようにしましょう。



③音声教材ってどうやって使うの?

音声教材は、パソコンやタブレットがあれば使うことができますし、音声ペンや電子辞書タイプのものもあります。


関連リンク:音声教材の種類を知ろう


音声教材は、教科書の内容を音声で読み上げるほかに、文字を大きくしたり、色を変えるといった見た目の調整や、単語を辞書で引いたり、直接メモを書き込むなど、さまざまな機能があります。

自分にとって勉強しやすいように、色々な機能を試してみましょう。


関連リンク:音声教材を使ってみよう!



④申込はどうしたらいいの?

音声教材の申請は、音声教材によって窓口が異なります。

ウェブサイトからの申込や、書類を郵送する必要がある場合もありますので、各団体のウェブサイトを確認しましょう。


関連リンク:リンク集(各団体へのリンクがあります)



⑤学校で使ってはいけませんと言われました。

音声教材は、普通の教科書を読むことがむずかしく感じていて、特別支援が必要な小中学生や高校生のために、国(文部科学省)が支援して用意している教材です。あなたが必要だと感じているなら、遠慮せず、ぜひもう一度、学校に相談してみてください。

ただ、学校の先生の中には、音声教材のことをよく知らない人もいます。残念なことですが、何らかの学校の事情や機材の理由で、音声教材の利用ができないのかもしれません。そんな時は、学校にお願いしなくても、音声教材を作っている団体が、直接あなたに音声教材を送ることもできます。あなたの学習が楽にできるようになることが一番大切です。まず家庭学習から音声教材を使い始めてみましょう



⑥学校で使うのが、ちょっとはずかしいです。

教室で自分一人だけタブレットで教科書を読むとか、他の人が使っていない道具を使うのは、確かにちょっとはずかしく思う人もいると思います。ただ、日本全体をみてみると、学校でタブレットやパソコンを使うことは、どんどん当たり前のことになってきています。全国の学校では、児童生徒全員に、一人一台ずつパソコンを配る取り組みも始まっています。「一人一人に合わせて、その人にとってわかりやすい教材を使うことが大切だ」という考え方も学校に広まってきています。そのうち、「どうして前は恥ずかしいと思っていたのかな?」と感じられる時が来ると思います。

それに、どうしても音声教材を使うのが嫌だったら、他の方法で、自分にとってわかりやすいと感じられる方法を探してみるのもいいことだと思います。いろいろな方法を試してみて、やっぱり音声教材のどれかが使いやすいな、と感じたら、ぜひまた使ってみてくださいね。



⑦ためしに使ったり、体験はできるの?

音声教材を申し込む前に、試しに使ったり体験することもできます。実際に試してみることは大事ですね。

体験版は、各団体のウェブサイトにも掲載されていますし、こちらのサイトにもまとめてありますので、詳細は下記の関連リンクを見てみてください。


関連リンク:サンプルを試してみよう



最終更新日:2022年3月17日