児童生徒のニーズに合った音声教材を見つけましょう
保護者のBさん:
うちの子、テストの点数が悪くて…毎日とても時間をかけて宿題もしているのに、なかなか学習が定着しません。でも話は上手だし、うまく実力を発揮できていない感じがしています。子どもにあった学習方法とかあるのでしょうか?
キリカブック先生:
学習の難しさにはさまざまな理由があります。もし読字障害や弱視など、読むことの困難さにつながる特性をお子さんがお持ちであれば、本人に学ぶ意欲があっても、そもそも教科書や教材に書かれている内容に触れることが難しい状況があるかもしれません。その結果として、学習内容が身につかないように見えていることもあります。
保護者のBさん:
そんなことがあるんですね。具体的にどうしたらよいでしょうか?
キリカブック先生:
気になるようなら、学校や地域の特別支援教育に関する相談を受けてみるのもよいでしょう。それ以外にも、ご自宅では、文字を拡大してみたり、音声教材のサンプルなど、音声で読み上げられた教材を使ってみて、ご本人が楽に学習できると感じられるかどうか、お子さんと一緒に試してみるとよいと思います。
もし、読むことの困難さが背景にあったとしたら、勉強に時間をかけたり、繰り返し根気よく学習すれば効果が上がるというものではありません。練習や成長に応じて獲得していくものもありますが、学習が遅れないよう、色々な方法を試してみるとよいでしょう。
保護者のBさん:
効率的に勉強する方法ってあるんですか?
キリカブック先生:
手立てのひとつとして、教科書の内容を音声で聞いたり、見た目を調整して視認しやすくできる音声教材があります。
キリカブック先生:
音声教材にも様々な種類があります。学年やニーズに合わせた音声教材を利用しましょう。
保護者の方より多く寄せられる、音声教材に関するハテナにまとめてお答えします。
下のリンクをクリックすることで、質問と回答にジャンプできます。
読むことの困難さには、目で見ることの困難さ、形をとらえる力の困難さ、ページをめくるなどの動作の困難さなど、様々な個性があります。
そうした困難さを客観的に把握し、適切な支援を考えていく必要があります。
読むことの困難さは、いわゆる学力や知的能力とは異なるものです。そのため、よく実施されるWISC-IVのみでは、その困難さは測定できません。
読みの困難さを測定できる検査(アセスメント)として、KABC-IIやSTRAW-Rなどがあります。種類や受けられる場所については、下記リンクをご覧ください。
関連リンク:読むことの困難さについて
ご家庭、学校、塾など、様々な学習場面でご利用いただけます。
音声教材は教科書の電子データになりますので、著作権で守られています。利用申し込みをした児童生徒本人以外は使用することができませんので、データの流出が起きないよう、管理をお願いいたします。
音声教材のデータをお手持ちのパソコンやiPadにダウンロードしていただくことで、使用できます。
紙の教科書と同じ見た目の冊子にペンでタッチすると読めるタイプのものなどもありますので、お子さんのニーズに合ったものを選べるとよいでしょう。
関連リンク:音声教材の種類について
音声教材は様々な活用方法があり、使用する機器やアプリにより、活用できる機能も異なります。
例えば、文字が見づらい児童生徒には、文字を拡大したり、色を変えて視認性を高めるといった使い方ができます。紙の教科書だと見え方の変更は難しいので、カスタマイズできるのが便利ですね。
機能の一部をご紹介していますので、あわせてご覧ください。
関連リンク:音声教材でできること
各音声教材製作団体のウェブサイトから申し込みができます。
団体により、申請に必要な書類が異なりますので、詳細は直接各団体にお問い合わせください。
なお、音声教材は併用可能です。組み合わせて使用することもできますので、色々試してみましょう。
音声教材サンプルは、各音声教材製作団体が掲載しているものと、このサイトでも用意がございます。
詳細は下記リンクをご覧ください。
関連リンク:音声教材サンプルについて
体験会や説明会は、各音声教材製作団体で実施されているところもあります。
児童生徒本人や、保護者、教員、支援の専門家など、対象者が決められてるケースもありますので、申し込み時にご確認ください。
最終更新日:2022年3月17日