学校図書館等における読書バリアフリー
コンソーシアム

事例7社会福祉法人日本点字図書館

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利用サービス部 部長 勢木 / 図書情報課 レファレンス担当GL 吉永 / 図書情報課 貸出担当GL 相田

利用サービス部 部長 勢木 / 図書情報課 レファレンス担当GL 吉永 / 図書情報課 貸出担当GL 相田

出張授業担当者のコメント

この出張授業は読書啓発や日本点字図書館を利活用していただくことを目的にスタートしました。生徒さんたちに、この出張授業を通じて少しでも読書や点字図書館を身近に感じてもらい、生徒さんたちの生活の一部となるような存在になれたらと思いながら授業を実施しました。

事例7-1 視覚障害のある生徒の図書館利用促進支援活動

  • 写真1.出張授業の様子。カメラで保護者向けにZoom中継も行っています
    保護者向けにZoom中継もある出張授業

    操作実演で図書館をより身近に

    日本点字図書館では、年に数回、特別支援学校等の教員や生徒さんに向けて、出張授業という取り組みを行っています。今回は、東京都立文京盲学校へ出向き、図書館の利活用につながるよう、当館の実施事業とサピエ図書館の機能の概要をお伝えしました。また、サピエ図書館の利用にあたり、便利にアクセスできるソフトやアプリを生徒さんに教えました。PCで使用可能なソフトであるMyBookⅤでは操作実演しながらサピエ図書館にアクセスし、検索のコツなど紹介しました。実際にシネマデイジーで「STAND BY ME ドラえもん」の検索、ダウンロード、再生まで行いました。この授業はZoomで生徒さんの保護者の方にも中継しており、ご家庭にもこうした情報を知っていただけるように工夫しています。

  • 写真2.読書を楽しむツールとしてボイスオブデイジー5の操作説明やサピエ図書館の紹介を行っている様子
    ボイスオブデイジーの操作説明やサピエ図書館の紹介

    話題の図書にもアクセスしやすく

    実際にスマートフォンで気軽に読書を楽しめるボイスオブデイジー5というアプリの操作実演を交えながら、使い方の説明を行いました。また、「恋です!ヤンキー君と白杖ガール」「鬼滅の刃」やレシピ本など、話題の図書をピックアップし、関心を持ってもらいやすいように工夫しながら、学術書から漫画まで、話題の本は取り揃っていることをお伝えしました。生徒さんからは「サピエ図書館があること知らなかった。」「小説や長い話を読むときにサピエ図書館は便利と思った。これらを使えるようになると便利と思う。今後活用していきたい。」といった感想をいただきました。

事例7-2 ふれる博物館や生活で役立つ便利グッズの紹介

  • 写真3.ふれる博物館体験として、3Dプリンターで出力された新型コロナウイルスなど生徒さんたちがふれている様子
    3Dプリンターのコロナウイルスなどをふれて学ぶ

    3Dプリンターで広がる授業

    ふれる博物館体験として、3Dプリンターで出力した模型を実際に生徒さんに触ってみてもらいました。新型コロナウイルス、昆虫、新国立競技場、原爆ドームなどを用意し、こうした形式の資料もあることを知ってもらいました。

  • 写真4.日常で使える便利グッズとして、財布の工夫について説明を受けている様子
    日常で使える便利グッズの紹介。実際に手に取って使用感を確かめることができます

    便利グッズを体験

    また、生活に役立つ便利グッズの紹介として、話題のドラマに出てくる財布などを実際に触って体験していました。便利グッズが売られていること、ちょっとした工夫(黒地に白で文字を書けるノートや、コインを種類別に保管して取り出しやすくしておくなど)で普段の生活で行っていることが便利になると気付いた生徒さんもいたようで、この体験型授業に積極的に取り組んでいらっしゃいました。

事例7-3 日本点字図書館の取組について

  • 写真5.日本点字図書館レファレンスサービスの作業風景
    日本点字図書館レファレンスサービスの作業風景

    あらゆるツールで問い合わせへ回答

    こちらは、利用者や図書館等からの問い合わせに対し、調査・回答するレファレンスサービスの作業風景です。サピエ図書館、国会図書館の他、あらゆるレファレンスツールを駆使して、電話や点字・拡大文字・音声等で回答をしています。

  • 写真6.点字図書発送作業風景
    点字図書発送作業風景

    発送は250冊を超える日も

    点字図書館の貸出についてご紹介します。まず点字図書は、利用者や団体からの貸出希望図書を書庫から出し、図書に添付しているバーコードをバーコードリーダーでスキャンして発送用の箱に点字図書を詰める作業をしています。冊子体としての点字の利用減少傾向にありますが、それでも多い日では、250冊を超える貸出をしています。なお、サピエ図書館を利用されている方では、点字データを直接ダウンロードして、音声読み上げソフトで読書する人が増えている傾向にあります。

  • 写真7.録音図書書庫内の貸出作業風景
    録音図書書庫内の貸出作業風景

    在庫確認の後に書庫貸出

    こちらは貸出希望図書を書庫から出している風景です。利用者や団体から届く貸出希望図書を書庫から出しています。希望図書は来館や電話、インターネット、点字の手紙等で届きますが、事前に図書館システムで該当図書を検索し、在庫を確認した上で書庫から出しています。

  • 写真8.録音図書発送作業風景
    貸出処理された録音図書の発送作業風景

    地区毎に分けて効率化

    貸出処理され、宛名カードを入れて郵便局へ発送しようとしている風景です。貸出処理された録音図書のケースに宛名カードを付け、地区毎に分けて台車に乗せ、次の日の朝に郵便局へ2トントラックで毎日持ち込む作業をしています。多い日では、1日1,000ケースを超える貸出をしています。